このページでは、卵巣のう腫の発覚~手術と、卵巣のう腫がありながらの妊娠出産について書いています。
こんな方におすすめ
- 卵巣のう腫があると診断された方
- 卵巣のう腫の手術について知りたい方
- 「卵巣のう腫と妊娠出産」について知りたい方
こんにちは、岬です。
卵巣のう腫って、知っていますか?

実は私自身も、1人目の妊娠中に卵巣に良性腫瘍(卵巣のう腫といいます)があることが発覚しました。
妊娠初期に腹痛でかかりつけのレディースクリニックに行ったら、先生が見つけてくれたのです。
妊娠中に見つかった卵巣のう腫はどうなったのか。
その後は?
このページでは卵巣のう腫について書いていきたいと思います。
卵巣のう腫とは
*このページでは詳しい説明は省きますので、卵巣のう腫について詳しく知りたい方は医師監修の他サイトを参考にしてください。
卵巣のう腫とは卵巣にできる良性の腫瘍のことです。
良性ですが、まれにガン化するものもあります。
発覚の経緯
1人目の妊娠初期、突然腹痛がきて、赤ちゃんに何かあったのかと心配になり、かかりつけのレディースクリニックに行きました。
そこで、卵巣のう腫があると先生に言われたのです。
卵巣のう腫の中でも、皮様のう腫といって、「毛髪、歯、脂肪などが含まれたドロドロした塊がたまってできているものではないか」とのことでした。
(赤ちゃんは元気でした。)
卵巣のう腫があると、卵巣が周りの組織を巻き込んでねじれた状態になりやすく(茎捻転といいます)ねじれそうになって、痛みがきたのではないかとのこと。

ねじれる前に、元に戻ってよかった・・・。
すぐに、腕のいい先生がいるからと総合病院に紹介状を書いてもらい、詳しく検査してもらうことになりました。
総合病院での検査
総合病院の婦人科での診察でも、皮様のう腫だろうとのことでした。



不安ではありましたが、大丈夫と言われたし、万が一悪性の所見があると困るので受けることに。
妊娠中であったため、造影剤は使わなかったと記憶しています。
検査結果の画像をみたら、当然ですが、赤ちゃんが映っていました。

MRIは輪切りで撮影されるので、ちょっと心が痛みました・・・。
検査結果は、悪性の所見はないということで一安心。
出産後、1年後くらいに手術をすることに決まりました。
経過観察をしながらの妊娠出産
婦人科の主治医は、産科でも患者を持っていたので、そのまま産科でも主治医として出産まで診てくれました。
妊婦健診で、卵巣の状態もチェックしてもらっていました。

卵巣の大きさに変わりはなく、トラブルなく出産することができ一安心。
1年ほど様子を見て、育児が少し落ち着いたころに手術の予定を入れました。
腹腔鏡手術
出産から1年3ヶ月経った頃に、卵巣ごとではなく、卵巣のう腫のみの摘出手術を受けました。
傷は
・下腹部に横に3cmくらいの傷1つ
・おへその中に1cmくらいの傷1つ
・おへそから左右斜め下12cmほどのところに1cmくらいの傷1つずつ
の計4つ。
手術は2時間ほどで終わる予定だったのですが、もう少し時間がかかりました。
内容物がこぼれないように、先生がいろいろと対策してくれたようです。
手術中の動画を一緒に見ながら、先生が説明してくれました。

(ピ、ピノコ・・・。)

*ピノコ・・・卵巣のう腫の中の物を組み合わせてつくられた、ブラックジャックに出てくる女の子
傷の痛みはそんなになかったのですが、腹腔鏡手術の時に使った、おなかを膨らませるガスがなかなか体から抜けず、その痛みが強くて非常に苦しかった記憶があります。
父親や妹が「ガスは肩から抜けていくんだよ!」と背中や肩をさすってくれました。
手術して2~3日後くらいが一番痛かったと記憶しています。
その時は、のたうち回るような痛みでした。

手術前の浣腸と、体に残ったガスによる痛みが辛かったです・・・。
手術から3年後
手術で卵巣のう腫をとり、3ヶ月後には先生から「もう次の妊娠を考えてもいいですよ。」と言われました。
そして、2人目を妊娠出産。
月日は過ぎ、手術から3年後の婦人科検診の時






3人目の妊娠を考えていたところだったので、すぐに、妊娠してもいいのかを聞きました。
再発はショックだったけれど「妊娠は大丈夫と言われたし、前向きにいこう。」という気持ちでした。
メモ
この卵巣のう腫の診断後に、卵巣のう腫の診断結果などの書類は提出しましたが、以前から考えていた『がん保険』にも入ることができました。
(保険会社によって判断が異なる場合があります。)
卵巣のう腫を抱えながらの妊娠出産
そして、双子、末っ子と2回の妊娠出産を、定期的な経過観察と妊娠中のフォローを受けながら、卵巣のう腫を抱えたまま乗り切りました。
その時その時の主治医に、あらかじめ卵巣のう腫のことを伝えていたので、妊婦健診や産後1ヶ月健診の時に卵巣の状態を確認してくれました。
特に、卵巣のう腫だからということで対処したことはありませんでした。
ただ、私の場合は、高さのある階段を上がる時と急に体をひねる時に卵巣付近が痛くなることがあったので、それらを避けた生活はしていました。

茎捻転にならないように気をつけていました。
末っ子出産後
末っ子を出産して1年半を過ぎたころ、経過観察の診察で、かかりつけのレディースクリニックの先生から手術の話がありました。
悪化する可能性がなくはないから、大きくなっているようだったら、卵巣ごととってしまった方がいいとのこと。
総合病院でMRIに入りましたが、結果は3~4cmで、発覚時からほぼ変化なし。

私に、卵巣がんだった親戚がいたことから、先生も私も悩んでいました。

いろいろ考えて悩んで、先生や家族と相談した結果、まだ手術はせずにもう少し経過観察を続けることにしました。
ただ、心配は心配なので、今まで半年に1回していた経過観察を、3ヶ月に1回に増やすことに。

今現在も経過観察でかかりつけのレディースクリニックに通っています。
おわりに
卵巣のう腫は珍しいものではなく、無症状であることも多いそうです。

私は、「手術はまだせずに、3ヶ月に1回の経過観察で様子をみる」選択をしましたが、のう腫が大きくなるようだったら、すぐに手術をお願いする予定です。

手術したとしても、もう片方の卵巣は注意してみていく必要があり、安心はできません。
あまり不安にならずに、うまく卵巣のう腫と付き合っていきたいと思っています。