このページでは、双胎妊娠のリスクについて書いています。
こんな方におすすめ
- 双子の妊娠の可能性がある方
- 双子の妊娠が判明した方
- 双胎妊娠のリスクについて知りたい方
こんにちは、岬です。 このページは双子妊娠判明時の体験談を書いています。 こんな方におすすめ 双子妊娠の判明ってどんな感じだったのか知りたい方 妊娠判明時の体験記を読みたい方 こんにちは、岬です。 「双子」 この言葉が持つ ... 続きを見る
前回は双子の妊娠発覚時のエピソードを書かせていただきました。
双子を妊娠した話
今回は、発覚その後と双胎妊娠のリスクについて書いていきます。

双子以上の妊娠を「多胎妊娠」といいます。


私の場合、最初に双子だと教えてくれた先生が、出産まで経過をみてくれる主治医となりました。
妊娠8週で双子発覚
双子だと分かった診察の後、先生から

旦那さんも同席してもらいたいので、お二人がそろって来院できる都合のいい日を教えてください。
と言われ、日を改めて、夫と二人で先生の話を聞くことになりました。
そこで、聞いたのは、双子の妊娠リスクと双子出産までのスケジュール(9ヶ月にはいったら双胎妊娠の人はみんな1ヶ月は管理入院すること)などでした。
産科の先生なので、主に、出産までのリスクについてのお話で
今は2人いても、1人いなくなってしまう可能性があること
一卵性双生児特有のリスク
管理入院が必要になること
出産後の育児が大変であること
などの説明を受けました。

おなかの赤ちゃんとお母さん、両方にリスクがあり、経過を慎重にみていく必要があります。
それまでに、双子の妊娠出産の本をかなり読んでいたので、先生の説明はすんなり頭に入ってきました。

要するにこの時の話は
双子を妊娠することはとてもリスクがあり、大変なことなのだから、心しておくように。
家族は、リスクを理解した上で、しっかり双子を妊娠しているママを支えるように。
という覚悟を持たせる時間だったのではないかと思います。
夫も事前に勉強してあったので、改めて意識し覚悟する時間になったのではないでしょうか。
それほど、多胎の妊娠は大変で、リスクがあるのです。
双胎(一卵性双生児)妊娠のリスク
まず、双胎妊娠の3パターンについて少しだけ、説明しますね。
双胎妊娠には、
① 胎盤が2つあり、それぞれの胎盤から栄養や酸素をとりこんで成長するDD双胎
② 1つの胎盤を共有しているが、それぞれ別の羊膜内で成長するMD双胎
③ 1つの胎盤を共有し、1つの同じ羊膜内で成長するMM双胎
の3つの種類があります。
羊膜を「部屋」で考える(MDは別々の部屋、MMは2人同じ部屋で成長する)と分かりやすいと思います。
DD双胎の場合は、一卵性の場合も二卵性の場合もありますが(DNA鑑定ではっきりします)、MD双胎・MM双胎は一卵性確定です。
3つのパターンの中で、胎盤を共有しているMM双胎、MD双胎はリスクが大きく、慎重に経過を見ていく必要があります。
特に、双胎妊娠の中でも1%ほどにみられるMM双胎は、1つの羊膜内に赤ちゃんが2人いることから、自由に動き回ったりへその緒がからまったりするので、入念な管理が必要になります。

早くから管理入院をしていたよね。

それでは、一卵性双生児特有のリスクと双胎妊娠中の母体のリスクについて書いていきます。
一卵性双生児特有のリスク
双胎間輸血症候群(TTTS)
胎盤を共有する一卵性双生児は、1つの胎盤を共有していて、そこから2本のへその緒がのびています。
双胎間輸血症候群は、1つの胎盤を共有している胎児と胎児の血流バランスが崩れ、片方から片方に輸血するような状態になることです。
大きさに差ができるだけではなく、悪化すると、赤ちゃん2人とも、死亡や後遺症のリスクが高まります。
手術により治療することができますが、高度な技術を要するため、手術を受けられる病院は限られています。

上の子たちに「仲良く半分こしてねー」と毎日話しかけてもらっていました。
双子のうち一児の胎児発育不全
一児の発育不全は双子のうち一人の赤ちゃんが標準より小さい状態です。
へその緒の血流の状態であったり、その赤ちゃんだけ何らかのトラブルをかかえていたりすることがあります。
双子のうち一児が死亡
一児死亡の場合は、もう一方の赤ちゃんにも死亡または後遺症のリスクが出てきます。
母体のリスク
妊娠高血圧症候群・妊娠糖尿病になりやすい
双胎妊娠は母体に大きな負担をかけるため、負担によっておこる妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病になりやすいのです。
重症になると、母子ともに危険な状態になることがあります。

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早産・切迫早産になりやすい
双胎妊娠の場合、早産になりやすくなります。(およそ2人に1人が早産)
8ヶ月の時管理入院していましたが、(8ヶ月に入ったら、双胎妊娠のママは全員管理入院する病院でした)双子のママさんたちのほとんどが切迫早産のため、点滴生活を送っていました。
貧血になりやすい
多胎妊娠中のママは、単純におなかにいる赤ちゃんが多い分、より多くの血液が必要となり、貧血になりやすいといわれています。
出産時、出産後に大量に出血することがある
出産時や出産後は、双胎妊娠で子宮が大きく引き伸ばされていたため、収縮がうまくいかず、大量に出血することがあります。

おわりに
双子の妊娠はハイリスクです。
双子の妊娠に安定期はありません。
もう生まれても大丈夫と言われたら、やっと一息つけるかもしれません。
でもその時には出産の不安が・・・。
自分の状態も不安ですが、何より双胎間輸血症候群にならないかとても不安でした。
おなかの赤ちゃんに話しかけ、「仲良くしてね。ちゃんと半分こにしてね。」とお願いする。
これを毎日繰り返していました。
個人的には、とても効果的だと思います!

あとは、忘れずに健診を受けて(双胎妊娠は健診が多くなります。)経過を見て、切迫早産にならないように、無理をしないで体調が悪ければ安静にすることが大事です。

いつも「ここから病院までは〇分かかる」「あの道で行けばいい」などと考えていました。
先生に「順調なのになんでそんなに心配してるの?」と言われるくらい心配していました・・・。
不安は0にはなりませんが、ストレスにならないように過ごせるといいですね。

かわいい赤ちゃんが2人ついていますので、前向きに出産の日まで過ごせるといいですね!
次回双子リズム。は双子妊娠中の生活について書きたいと思います。
当時、身近に双子を妊娠しているママはいなかったので、双子妊娠中のママのブログなどをよく読んでいました。
このブログも、双子ママや不安なママの「ほかの人はどうなのかな」「どうしたらいいんだろう」という気持ちが少しでも軽くなればという思いで書いています。