こんにちは、岬です。
「妊娠すると、気持ち悪くなってトイレにダッシュ」
ドラマや漫画ではこんな場面がよくありますよね。
実際には、妊娠する前には知らなかった妊娠中の体調の変化、症状がたくさんありました。
人によって出る症状は異なるので、妊娠でこんな症状もでるの!?と驚いたことも。
このページではつわりや体・体調の変化について書いていきたいと思います。
つわり
つわりとは

つわりとは妊娠初期における、吐き気や嘔吐、食欲不振、胃痛などのことを言います。
つわりのあるなし、重い軽いはひとそれぞれで、全くなかったという人から、ひどいつわりが分娩台まであったという人まで・・・。
よく聞くつわりの症状として
吐きつわり・・・吐き気があり、嘔吐したり食事がとれなくなったりする
食べつわり・・・空腹状態になると気持ちわるくなる
よだれつわり・・・唾液がたくさん出るが、気持ちわるくて飲みこめない
などがあります。
他にも嗅覚が敏感になって、特定の物のにおいで吐き気をもよおしたり、何らかのストレスから気持ち悪くなってしまったり。
つわりの症状も人によって、違います。
ではなぜ、つわりは起こるのでしょうか。
実は、つわりのメカニズムは、はっきりとは解明されていません。
妊娠によるホルモンの関係とも赤ちゃんを守るための防衛のためともいわれています。
酸素不足からつわりの症状が引き起こされるという説も出てきました。
メカニズムがはっきりと解明されていないので、『つわりには、絶対コレが効く』というものがないんですね・・・。
ただ、酸素不足説については、酸素を取り入れたり、酸素が十分に行きわたるような対策をとればつわりは軽減するかもしれないと、希望の光が見えます。

嘔吐がひどく脱水症状になってしまったり、食べ物を全く受け付けなくなったりしてしまうと、検査結果によっては妊娠悪阻、重症妊娠悪阻と診断され、点滴や入院などの治療を受けることになります。
尿検査を行い、ケトン体が陽性(食べ物から栄養をとれず、体に蓄えた脂肪をエネルギーに変えている状態)であるか否かを調べます。

検査でケトン体が出て、点滴を受けに病院に通っていたよ・・・。
つわり:岬の場合
1人目の時

1人目の時は、いわゆる食べつわりで、胃に何もない状況になると気持ち悪くなっていました。
飴や小さいおにぎりをいくつも持ち歩いていました。
気持ち悪くなりそうだなと思ったら、パクっと食べる。
これを日に何回かやっていました。
ご飯が炊けるにおいがキツかった時期があったので、冷ご飯でおにぎりを作っていました。
あと、飲んだらすっきりしたので、100%のグレープフルーツジュースはよく飲んでいましたね。
2人目の時
2人目の時は、食べつわりに加えて、なぜか「きかんしゃトーマス」の機関車の顔を見ると吐き気に襲われました・・・。
しだいに「きかんしゃトーマス」のオープニングのメロディを聴くだけで吐き気をもよおす始末・・・。

あと、スーパーに並んでいる生肉や生魚もなぜか見るだけで吐き気がくるようになってしまいました。
炭酸水を飲むとスッキリしたので、よく飲んでいました。
吐き気が軽減し、楽になったので、見る度に買っていました!
双子の時
双子の時が一番吐き気が強かったと記憶しています。
二日酔いがずっと続いている感じでした。
食べ物も野菜や果物しか食べられない時期もありました。
ミニトマトばかり食べていましたね。

先生も看護師さんも「大丈夫?もう少し、ごめんね」と心配してくれました。
末っ子の時
末っ子の時は吐き気よりもだるさが勝っていました。
とにかく、だるかったです・・・。
気持ち悪さも、なくはなかったのですが、だるさのほうが強く、よく横になって休んでいました。
4度の妊娠をふりかえって
気持ちが悪い状態は、どの妊娠の時もだいたい10週くらいの時には落ち着いていて、12~15週くらいでほとんどなくなりました。

とにかく、ずっと気持ち悪い状態が続いていました。
体の変化・体調の変化

どんな変化があるの?
妊娠すると、初期のつわりだけでなく、体型や姿勢、ホルモンの変化で、頭痛・腰痛・胃痛など体調不良があらわれることがあります。
他にも、蕁麻疹がでたり、発疹ができたり、皮膚がかゆくなったり。
だるくて動けなかったり、とても眠たくなったり・・・。
この変化も人によってさまざまです。
体の変化・体調の変化:岬の場合
1人目の時
1人目妊娠判明の直後でした。
妊娠5週、真夏だったのですが、寒くて寒くて、エアコンを暖房に設定した上、毛布にくるまって寝ていたのです。
暑がりの私がこんな状態になるなんて、妊娠ってものすごい体を変化させるのだと、恐ろしく思った記憶があります。
そして、それまで何十年もアレルギーで鼻が全く利かなかったのですが、なんと、鼻が通りにおいや味が分かるようになったのです!
「これで危険を察知して、赤ちゃんを守れよ!」と言われているようでした。
体温調節がうまくいかなかったのは1週間くらいでした。

2人目の時
2人目の時は、とにかくだるくて、服も着たくありませんでした。
ゆったりとした、綿100%のガーゼのような服しか着られませんでした。
皮膚が敏感になっていたのかもしれません。
かゆくはなかったのですが、肌に何かが触るということが不快でした。
そして、2人目妊娠中は、重度の花粉症と言われるほどだったのに、ほとんど花粉症の症状が出ませんでした。
もしかしたら体質が変わって、花粉症ではなくなったかもと思いましたが、翌年からは当然のように花粉症の症状が・・・。
妊娠中に花粉症の症状が軽快したのは、なぜか2人目の時だけでした。
双子の時
双子の時は頭痛がひどかったです。
毎日毎日ズキズキした頭痛で、何もできないくらいでした。
ギュッと締め付けられているようで、寝ていられるならずっと寝ていたいと思ったくらいです。
雨の日は割れるような痛みになり、うなることしかできず、仕事を休んだ日もあります。
マッサージクッションを首にあてていないと眠れない時もありました。
しだいに軽快しましたが、比較的長く、妊娠後期まで続きました。
末っ子の時
末っ子の時は、本当にだるくてだるくて、起き上がれない日がありました。
双子が乳児期の時に、過労で1週間まともに立てなかった期間があり、その時は体に力が残っておらず、力を入れたくても入れられない状態でした。
末っ子の妊娠中はこの時とはまた違って、『力は残っているんだけど、だるくて力を入れられない』状態だったのです。
妊娠後期は、だるくてつらくて家の2階に上ることができず、ほぼ1階で生活していました。
それまでの妊娠とは違って疲れやすく、元気な妊婦ではありませんでした。
後期は一日のほとんどを、横になって過ごしていたように思います。
4度の妊娠をふりかえって
4回の妊娠、それぞれ違う不調がありました。
男女で不調の症状が違ったということは、私の場合はなかったですね。
性別が一緒だから、不調がまったくいっしょだったってこともありませんでした。
本当に、その妊娠ごとに違う不調がでていました。
4回の妊娠すべてであった症状は2つあります。
むくみ
5ヶ月に入ったころからむくみを感じるようになり、手足は特にむくんでいました。
まさに、象の足のようになっていました。
氷ガリガリ
妊娠中は毎回、安定期くらいから「氷」をガリガリ食べていました。
中毒のようにずっと・・・。
貧血の人がなりやすい氷食症(異食症の一種)だったようです。

同じ異食症ですね・・・。
私も母も、出産後、食べたい欲求はピタリとなくなりました。
おわりに

毎回妊娠悪阻で入院しながら4人の子どもを産んだ人、1人目の時ひどいつわりが分娩台まで続いたけど2人目を産んだ人、他にも、つわりで10キロやせた人、食べつわりで7キロ増えた人、知っています。
本当に妊娠中の不調は「その人その人、その妊娠ごとで違うんだ」ということが分かりました。
不調を軽減するための方策も、人それぞれ。
楽な姿勢をみつける、炭酸水を飲む、すっぱいものを食べる、首をマッサージするなどなど。
昨日は効いたのに、今日は効かない!!ということもありますよね・・・。
自分の症状を分析して、やってみて、少しでも楽になる方法を見つけられるといいですね。
ずいぶん前のことですが、重症妊娠悪阻で妊娠継続を断念した過去を持つ人が出産するドキュメンタリー番組をみたことがあります。
本当の辛さはご本人とご家族しか分からないと思います。
そのお母さんは、本当に、がんばっておられました。
言葉では言い表せません。
そのドキュメンタリー番組を見ただけでも、ギュッと締め付けられるように苦しくなり、いろいろと考えさせられました。